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◆黄体ホルモン
黄体ホルモン(プロゲステロン)は、子宮を拡張させる作用を持っています。
胎児の成長には必要不可欠な作用なんですが、
この作用によって全身の筋肉にも緩みが出てしまいます。
この影響で胃と食道のつなぎ目である「括約筋」という筋肉にも緩みが出てしまい、
胃酸が逆流して胃痛が起きるようになるのです。
◆胎児の成長による胃腸の圧迫
妊娠後期には胎児が成長することによって、子宮が大きくなり胃腸を上へ押し上げます。
このことにより、胃酸が逆流しやすい状態になり
また食べものの動きが鈍くなることも手伝って胃のむかつき、不快感、胃痛に
常に悩まされることになります。
妊娠中の胃痛には個人差があり、一概に「こんな痛み」と表現できません。
妊娠中には非妊娠時と比べると実に様々な体の不調が襲ってきます。
ここでご紹介している胃痛もそうなのですが、鈍痛程度で済む方もあれば、
横になっても激痛が走り睡眠がろくにとれない状態になる方もいます。
妊娠中には胃痛など色々な痛みや不調はつきものと分かっていても、
あまりに痛みや不快感がひどく、そして長時間続くと何か重大な病気では?と心配になるものです。
そんな時には我慢せず、医師に相談するなど一人で抱え込まないようにしてください。
検査をして病気の心配がないと分かっているのであれば、
妊娠中の方々が運営している掲示板などに書き込みをして、
悩みを聞いてもらったり聞いてあげたりしていると気分転換になっていいですよ。 |
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