胃が痛い・・・



食前や食後、精神的なものによる胃痛。
食べすぎたわけでもないし・・・何でかな。

そんな時、ぜひ原因となるものを知るだけで
少し安心できたりしませんか?
あわよくば、解消法なんかも知ることができれば・・・

ここでは、胃痛の原因、症状、空腹時・食後の胃痛、
げっぷと胃痛の関係、解消法などを紹介しています。



胃痛の原因

◆ストレス
◆暴飲暴食
◆潰瘍・ただれ
◆生理
◆妊娠
◆胃炎
◆胃けいれん
◆胃潰瘍
◆十二指腸潰瘍
◆過敏性腸症候群
◆腹部大動脈瘤
◆腸炎
◆胆石症
◆急性虫垂炎
◆急性胆嚢炎
◆急性膵炎(きゅうせいすいえん)

胃痛は、何が原因なのか原因を知ることが一番大切です。
胃が痛いからと原因もわからずに市販薬を飲み続けることは危険です。

胃痛の原因

胃痛の症状

◆潰瘍・ただれ
・「食事をすると痛む」といったように一次的な痛みが出る
・焼けるような痛みが出る

◆食べ過ぎ
食べ過ぎると胃が膨らみます。このことによりお腹がつっぱったようになり痛みが出ます。

◆ストレス
ストレスの感じ方や痛みの感じ方にも個人差があります。
原因は、ストレスが「刺激」となって粘液が減少して、粘膜を胃酸が傷つけてしまうからです。

◆生理
生理中に分泌される「プロスタグランディンE2」という物質が原因で胃痛が出ます。

◆妊娠
妊娠初期に黄体ホルモンが大量に分泌されることによって胃痛が出ることがあります。


◆病気による胃痛
■胃炎
・急に出る胃の不快感、不調

■胃潰瘍
みぞおちの痛み、胸やけなど

■胃痙攣
胃炎、胃痛、胃潰瘍などの病気が原因で腹部・みぞおちに激しい痙攣性の痛みが出ます。

■十二指腸潰瘍

食前に痛みが出て食後に痛みがおさまるのが特徴で、激しい腹痛が起こります。

■過敏性腸症候群

胃腸に異常がないのに、腹部膨満感・おなら・吐き気・食欲不振の症状が出ます。

■腹部大動脈瘤

胃痛、腰痛、腹痛

■腸炎

腸に炎症が起きる疾患です。
臍の周りに鈍痛、差し込むような痛みがあります。

■胆石症

胆のうや胆管に石が詰まって強烈な腹痛が出ます。

■急性虫垂炎(盲腸)

みぞおち、右下腹部に痛みが出ます。

■急性胆のう炎

胆のうに細菌感染が起こって炎症が起こる病気です。
右上腹部、みぞおちに痛みが出ます。

■急性すい炎

膵臓が溶ける病気です。
突然痛みが出るのが特徴です。


ご覧いただいたように、胃痛が出る時には上記のような病気などが原因となっています。

胃痛の症状

胃痛と吐き気

◆急性胃炎
食べもの、薬、アルコールなどが原因で、吐き気、胃痛、嘔吐、発熱といった症状が出ます。

◆慢性胃炎
ピロリ菌、薬、アルコール、食べものなどが原因で、胃の不快感・吐き気・食欲不振などの症状が出ます。

◆進行性胃ガン
男女ともに死因に挙げられることの多いガンです。
胃潰瘍や胃炎などと症状が似ていて、初期段階では見つけることが難しい病気で
、吐き気・食欲不振・みぞおちのあたりに痛みが出ます。

胃痛は意外に放置されやすい症状なのですが、
吐き気を伴っている場合には上記のように重大な病気であるケースがあるのです。

ですから症状が出たら、なるべく早めに時間を取って検査をするといいと思います。

胃痛と吐き気

胃痛とげっぷ

◆潰瘍や胃ガンが原因の「幽門狭窄症」
幽門というのは胃の出口に当たる部位です。
幽門に胃ガンや潰瘍ができると管が狭くなって、
本来は腸へいくべきの食べたものが滞るようになります。

この為にげっぷが出るようになります。

◆慢性胃炎
胃の粘膜に炎症が起きる病気ですが、空腹になると胃痛やげっぷなどの症状が出るようになります。

たかが「げっぷ」でも、重篤な病気は隠れています。
症状がずっと続いているようであれば、病院を受診しましょう。

胃痛とげっぷ

空腹時の胃痛

胃潰瘍や十二指腸潰瘍、慢性胃炎を発症していると、
胃酸過多の症状が出ていることが多いようです。

ストレスを抱えていたり、刺激物などを好む方にもよく見られる症状です。

◆胃酸過多症の症状
・げっぷ
・胸やけ
・胃から酸っぱい液がこみあげてくる
・空腹時の胃痛
・生唾
・食欲不振
・下痢

◆胃酸過多症の治療法
プロトンポンプ阻害薬やH2受容体拮抗薬などの胃酸分泌抑制薬を用いた薬物療法

◆胃酸過多を予防する
胃酸過多は前述の通り、刺激物などを過剰に摂ることによっても引き起こされます。
香辛料などの刺激物、タバコ、アルコール、炭酸飲料、繊維を多く含んだ野菜などは
胃酸の分泌を促しますからなるべく控えるようにしましょう。

空腹時の胃痛

食後の胃痛

病院で検査をしても胃腸に異常が見られないのに、胃の働きが低下する病気です。

◆症状
・嘔吐
・吐き気
・膨満感
・胸やけ
・胃もたれ
・胃痛

原因としてストレスなどが挙げられますが、
ハッキリとしたことはまだ解明されておらず、
経過観察になる場合がほとんどです。

食後の胃痛

妊娠中の胃痛

◆黄体ホルモン
黄体ホルモン(プロゲステロン)は、子宮を拡張させる作用を持っています。
胎児の成長には必要不可欠な作用なんですが、
この作用によって全身の筋肉にも緩みが出てしまいます。

この影響で胃と食道のつなぎ目である「括約筋」という筋肉にも緩みが出てしまい、
胃酸が逆流して胃痛が起きるようになるのです。

◆胎児の成長による胃腸の圧迫
妊娠後期には胎児が成長することによって、子宮が大きくなり胃腸を上へ押し上げます。

このことにより、胃酸が逆流しやすい状態になり
また食べものの動きが鈍くなることも手伝って胃のむかつき、不快感、胃痛に
常に悩まされることになります。


妊娠中の胃痛には個人差があり、一概に「こんな痛み」と表現できません。

妊娠中には非妊娠時と比べると実に様々な体の不調が襲ってきます。
ここでご紹介している胃痛もそうなのですが、鈍痛程度で済む方もあれば、
横になっても激痛が走り睡眠がろくにとれない状態になる方もいます。

妊娠中の胃痛

胃痛の解消法

◆ストレスを軽減する
胃はストレスに非常に弱いので、ストレスを感じるとすぐに刺激を受けてしまいます。
例えば職場で人間関係などで悩んでいるのなら、
ストレスを無くしたくてもそうそう簡単に解消できるものでもありません。

ストレスの元になっているそのものを解消することが難しい場合は、
友人に聞いてもらったりスポーツをするなど、
ご自分なりのストレス解消法を持っておくと、心の持ち方も変わってくると思います。

◆生活習慣を見直す
睡眠不足や不規則な時間帯に摂る食事、夜ふかしは胃に刺激となって影響を与えます。

忙しいからしかたないと思ってしまう前に、生活を見直してみましょう。
病院にかかりっきりになってしまっては、仕事も遊びもあったものではありません。

◆病院へ行く
市販薬を使うという手もありますが、やはり薬の常用はよくありません。
また、あなたの症状に合っていない薬を服用してはあなたの体に余計な負担を与えてしまいます。

胃痛の解消法

胃痛解消のツボ

◆六華の灸
・膈兪(かくゆ)・・第7胸椎と第8胸椎の間にあります。
・肝兪(かんゆ)・・第9胸椎と第10胸椎の間にあります。
・脾兪(ひゆ)・・第11胸椎と第12胸椎の間にあります。

◆中かん
おへそとみぞおちの間にあります。
中かんを刺激すると胃もたれだけではなく、ストレスも解消されると言われています。
※ツボ押しをしなくても、手で摩って温めるだけでも効果があると言われています。
摩る際にはやさしく控えめに摩るようにしてください。

◆足三里
膝を曲げた時に膝のお皿の下に出来た外側のくぼみから、
指4本分くらい下に下がった位置にあります。
※足三里と合谷(人指し指と親指の間)は、鎮痛効果があるとされています。

胃痛解消のツボ

胃痛の薬

胃の痛みをどう感じるかは個人差がありますが、
もし、「キリキリした痛み」「胃がシクシクする」といったような症状が出ているのなら、
・胃酸をコントロールする成分
・胃の粘膜を修復したり保護する成分

こういった成分が配合されている薬を選ぶといいでしょう。

■胃酸分泌を抑える

◆H2ブロッカー(第1類医薬品)
ラニチジン、ファモチジンなど。
腸には効果がありません。この薬は胃酸分泌を遮断する薬ですが、
3日程度服用しても効果がなければ病院へ行ってください。

■胃の粘膜を保護する

◆L-グルタミン酸
胃の粘膜の治癒力または抵抗力を上げる

◆スクラルファート
胃の粘膜を保護して修復します。

市販の胃腸薬を選ぶ時には、薬剤師さんに相談して購入するといいですよ。

胃痛の薬



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